飛行機がね…
kazusa | 2010 年 9 月 1 日 | 23:12Twitterで話題になっていたネタ。
GoogleMapで富士の演習場を見てみると、飛行機が飛んでいるのですが、そのすぐ傍に赤青緑に色の分解した飛行機らしき形の物体が映っています。

「こりゃ何じゃ?」
というわけで、いろんな意見が出ていたわけですが、陸域観測技術衛星「だいち」の画像をいじっている経験から、ちょっと考えてみました。
結論から言いますと、これは高解像度のモノクロ画像に、低解像度のカラー画像の色を載せた、いわゆる「パンシャープン画像」で、
「飛行機」は「高解像度で撮影した飛行機」
で、
「三色に分かれた飛行機の影っぽいもの」は「低解像度で撮影された飛行機」
だろうと思います。ちなみにパンシャープン画像の作り方はこちらです。
では、理由を説明していきましょう。下記の図を見てください。

「だ いち」画像でパンシャープン作った時の経験からすると、パンシャープン画像であるかどうかは、赤い丸と青い丸の解像度の違いでわかります。
よく見てみると。赤い丸で囲まれた林(?)の部分はそれなりに解像度が細かくなっています。対して青い丸の木じゃない地上部分は、独特のモアレというか、のっぺりした地面なのにむりやり画像を拡大したような荒れがあります。
ここの部分の解像度と、3色に分かれた飛行機の解像度がちょうど同じぐらいなので、これがパンシャープン画像であるというう風に読み取れます。
そうすると、3色に分かれた影のような形は何でしょう? こうやってみると、赤青緑とも結構明るい、つまり輝度が高いことがわかります。もし影だとすると輝度の値は小さくなるはずなのです。ですから、これは飛行機の影ではない。
これだけ輝度が高い映像をキレイに重ね合わせれば、おそらく白い飛行機の姿になるはずです。つまり、これらの飛行機型は、それぞれの色で撮影した飛行機の画像だろうと推定出来ます。
だとすると、映像がずれる条件は何だでしょう? 合成が上手く行っていない理由…それは赤青緑の写真をそれぞれ撮影している間に、飛行機が移動したと解釈するのが自然な気がします。そのため、地上の映像をきっちり合わせると、飛行機の位置がずれてしまい、こんな風になってしまったのではないでしょうか?
そしてパンシャープン画像を作る際に色を載せると、高解像度のモノクロ画像で明るい色だった飛行機部分は、低解像度のカラー画像(たぶん高解像度の飛行機の部分は林のはずですが)を載せても、色は反映されません。そのため、こんな事が起こったのだろうと推測出来るわけです。
いや、しかしこれは問題だなぁ…自動で衛星画像の合成をやろうとしているのですが、飛行機みたいに撮している間に大きく動いてしまう物が映ると、こういうことが起こるって事だもんなぁ。何か対策を考えないと。
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